外傷的な育ちの生きづらさに光を届ける
メンタライジング
幼少期の被虐待や離別、過度の支配など外傷的な養育体験は、その人が大人へと成長した後も心身や対人関係の持ち方に様々な影響を及ぼし、愛着外傷(アタッチメント・トラウマ)と呼ばれます。近年の日本社会でも、「ヤングケアラー」や「宗教二世」と呼ばれる人たちなど、これまで見えなくされていた愛着外傷の形が時代とともに顕われています。
いつの世も変わらず、心の外傷には必ず「ひとりぼっちだ」という孤立の感覚が伴います。愛着外傷の中でうまく育たないのが、「メンタライジング(自分や他者の心理・気持ちを理解する・理解しようとする心のはたらき)」です。