「 信仰と願い 」 ヤコブ1:2~8

「いささかも疑わず、信仰をもって願いなさい。疑う者は、風に吹かれて揺れ動く海の波に似ています。」6節

 ある人が終活で50年前に出て来た故郷に帰る、と言って一年半前に帰ったのに、また大阪に戻るという電話を受けた。そこでも受け容れてもらえない悲しみを味わったらしい。

 昨晩 ETV 特集で「 ひとりでもひとりじゃない 」 鹿児島の「ゆくさの会」が紹介された。身内はいなくて、ひとりぽっちになっている人たちがお互いに支えあっていきているルポルタージュ。理想は素晴らしく、このような共同体があったらどんなに良いだろうと思う反面、途中で頓挫してしまう悲しい場面もあって、考えさせられた。西九条ハニル教会ではそのようには活動できないけれど も、IT 時代( Information technology)だからこそ、各個々人が真に強くなると可能かも知れないとも思えた。

 「人が失敗する原因は一つしかない、それは本当の自分への信頼の欠如である。」ウイリアム・ジェームスのことば。神への信頼も自分にも共通することばでしょ う。
 先日14日に、日本臨床宗教師会の「 インター・フェイスの語り合い~鼎談 」で語る機会を与えられた。《クリスマス》、《復活祭》、《宗教改革》記念日を祝うだけでなく、いつもこの教会でいつも言っているように、毎日がそうであるのが好ましいと言った。それに聖霊降臨日も毎日がそうであるべきでしょう。

鼎談の中で「ふるさと」の歌を日本のと韓国のとを紹介し、「エーデルワイス」
([映画 サウンド・オブ・ミュージックから)の♪ブレッス・マイ・ホームランドのホームランド(祖国)とはどこか、を語りました。
 わたしたちは私たち自身が自分のホームランドを締め出していないか。まことのふるさとを目指す私たちでありたい。つまり、自分のスピリチュアリティを意識する。スピリチュアリティとは以下の定義があります。「個々人が意味や目的を求 め、表現すること。その瞬間、自己、他者、自然、特別に意義深いもの、聖なるものとの繋がりを経験することに関わる人間の側面である。Oxford Text book of Spirituality in healthcare M.Cobb, Christina Puchalski, Bruce Rumbold

信ずることと願いは乖離せずに大いなるものの願いとこちらの願いが一致するときに聖霊の助けが私たちの背中を押してくれるのでしょう。