「 新しい存在」~ 宗教改革記念日を覚えて

「大切なのは、新しく創造されることです。」ガラテヤ6:15

 明後日、31日が1517年マルチン・ルターによる95カ条の提言を記念して守られるようになった宗教改革記念日。はじめドイツ、次にスイスで革命が始まって、西ヨーロッパ中に改革運動が広まりました。

 ただ、歴史に残る改革者たちの行動にもまして、当時のカトリック教会がおかしいと思っていた巷の庶民たちがいたことを忘れてはならないでしょう。

 自分たちの人権が宗教の指導者によってないがしろにされている。 それは神の意図では無い、と分かっていたのです。

 彼女・彼らの思いがピークになって、具体的に反抗した歴史に残る改革者が現れたのです。
 歴史を学ぶことも大切だけど、自分の信仰生活の中で、改革すべきことを何もしないなら、この日を記念する意味はあるだろうか?
 少なくとも自分の、 なにごとも悪い方へと思いが向かう「思い癖」を改めてみてはどうでしょう。
 どんな否定的な言葉も結局は自分に返ってきます。言いたくない場面でもあえて、ひとこと「ありがとう」と。 いやな人に出合ったり、いやなことが起きた時こそがチャンスなのかもしれません。

 新しい存在へと絶えず努力するわたしたち。心の底ではそのような欲求があるでしょう。ただ実行できるかどうかの問題でしょう。

 信仰とは決断です。 どうこうしようと迷ったら、愛と平和への軸へと向かう努力が肝心です。
 宗教改革記念日とは年一回のことではなく、毎日がそうでなければなりません。
 一番大切なことは、自分は80億の一人だけど、今日、改革したらそのエネルギーは地球を巡ることを心に止めることでしょう。 この教会も一般的な教会からみると新しい改革をし続けています。礼拝の形式、礼拝担当や、お互いをさんづけで呼び合うことも含めて。 なお新しい存在へと歩み続ける決心を新たにしたいものです。