「 空の鳥をよく見よ 」 マタイ6:26

「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。」

 本日は収穫感謝日でもあります。17世紀のアメリカ大陸にたどり着いた清教徒(ピューリタン)たちが、先住民たちとの協力の結果の収穫物を神の前に捧げたという史実から記念されるようになったとされています。命あるものを尊びなさい、という日でもあります。

 私たちは何気なく自然を見ています。このテキストでは「よく」見なさいと書かれています。日本語の訳だけが「よく」を入れています。英語では see ではなくよく見る look になっていますので「よく」が含まれていると考えてよいでしょう。

 自然豊かな中で生きている私たちは小鳥たちを含めて動物、植物も当たり前のように見過ごしています。しかし、造られたものを「よく」見る時に、神の創造の神秘に触れることができるのです。

 問題を抱えて悩んでいる私たちは「思い悩むな」という、このテキストの核に触れて生きていきたいものでありたいです。

 収穫感謝祭ですが、「鳥」をよく見るだけでなく、今の自分をよくみて、今、何をしていて、なにを心配していて、どう時間を過ごしているのかを顧みて、豊かな実りのある日々を過ごしたいものです。

追記;
 このあと、15日から17日の3日、6年ぶりに開かれた「NCC 在日 韓国 日本のキリスト者女性の連帯交流会議」の様子とわたくしが担当した聖書研究のことを語りました。生野区のKCC会館が会場でした。

 聖研の内容はマルコ16:9~13について話しました。特に12節、復活後「イエスが別の姿でご自身を現わされた」というところに焦点を合わせました。
トルストイの「靴屋のマルチン」の下地になっているのはマタイ25:35以下であることも含めて。この「別の姿」の深い意味を語りました。