「イエスの祈り」 ヨハネ17:20~23
「すべての人を一つにしてください。彼らもわたしたちの内にいるようにしてください。」21節
今日のテキストは私たちの教会のホームページにも載っている聖書の個所です。いわば、ハニルの由来の聖書個所とも言えます。 西九条教会は長い歴史があり、移転して今のところに落ち着いて西九条教会となりました。9年前、開拓伝道中のハニルチャーチと合同して西九条ハニル教会が始まったのです。
何事にもはじまりの基本、初心を忘れてはなりませんので、イエスは何を祈っておられたのか、書き物を残されなかったが故にキチンと知っておくことはとても大事だと思います。
イエスは神と私たちが一つとなることを祈っておられました。イエスの切に願っておられたことは、人が生きていることを心から喜んで毎日を過ごすことです。それは愛なる神はあなたをそのままで受容れている、ということを伝えることでした。
ハニルということばを今一度確認しましょう。
ハニルはハンとイルから成り立っていて、ハングルの発音はリエゾンしてハニルとなります。
ハン → 大きい 一つ 恨(ハンでうらみとは違います)韓など。
イル → 一つ 仕事 日など。ここから
ハニルとは「大いなる愛(神)のことと、わたしたちは一つであることを伝える仕事」を込めた言葉になっています。
分離と敵対に溢れている世界にあって、お互いにひとつとなって過ごそうとするときすでにイエス・キリストはこの祈りをささげておられたことを思い出しましょう。
先週、「あなたはあなたらしく」という平良愛香牧師のお話と映像を観させいただきました。
(NHK こころの時代 2024―4-7(再放送4-13))
ゲイであることを公にして牧師になった方です。ご自分の被差別のことを話されただけでなく、無意識であれ、ご自分もだれかを差別していたという気づきをアセクシャル(他者に対して性的に惹かれない)の人との出会いで教えられたとおっしゃっておられました。
一つなるということは限りなく自分を解放し、どんな人もその人らしく生きていることを認めることと、その前に自分自身を受け容れ愛していることが前提でしょう。イエスの祈りが平良愛香さんの話をとおしてより深められました。