特別伝道礼拝 講師 染森義孝さん
「中芯から深める信仰」 ロマ8:25~31
「もし神がわたしたちの味方であるならば、だれがわたしたちに敵対できますか」31節
染森義孝さんは目下調理師として透析の必要な患者さんと医療スタッフを合わせて80名の食事を作っています。13時間ぶっとうしの激務です。
調理師に至るまではいろいろな職種にも挑戦してみました。 その前に17年間、牧師として勤めた経験をしておられます。 以下は自己紹介です。
「1965年、大阪に生まれ育つ。 東京の美大で油彩を修めた兄の影響で、少年時代よりキリスト教美術に出会い、そこからプロテスタントの信仰を与えられた。青年時代の大ケガを乗り越えようとする中で、献身を志すようになり、神学校で学んだあと約17年間、神戸、奈良、播州、北九州などで日本キリスト教団の牧師を務めた。
2012年、もっと身近に人に奉仕したいと強く決意し、教会の組織を離脱。 大工の学校で技術を学んだあと、過疎地支援員、建具の仕事などを経て、ある大工現場でまかないの食事も担当。
そこで癌を告知された仲間への献立を考案しているときに、調理の道へ目が開かれた。
以後、数々の厨房現場で働きながら学び、正式に調理師となる。
一生が学びと研鑽と受け留めて、介護や医療施設を中心に、作る喜びと提供する喜びを忘れず、日々新たに厨房に立ち続けている。」
ある人が「牧師をやめたときに、キリスト教も止めようとは思わなかったのですか?」と問いました。「いいえ、そう思いませんでした」と。
過疎地のある浄土真宗のお寺での出会いで、二河白道など仏教の教えの真髄に触れ、キリスト教の福音の理解に深みを与えられたともいわれました。
今までの体を張った経験を踏まえて、牧師をやめても福音の証人(あかしびと)として生きておられる姿に聴く者はあらたなる力を与えられました。