「インマヌエル、神は私たちと共に」 イザヤ書43:1~7
~ 神が創られ、派遣された人達と共に~
「恐れるな、わたしはあなたと共にいる。」5節
私は石川県の白山市となった広大な金沢平野のど真ん中の小さな町に生まれました。父は自然分娩を大切にする4代目の産婦人科医で母も入院患者さんの給食を毎日3食分作っていたので3人のこどもは両親に甘えて育った記憶はあまりありません。しかし母は幼稚園で習ったこども讃美歌454番をよく謳っていました。
6歳の時、母方の祖父の死に出会い大変強いショックを受けました。それ以降死が怖くなり、寝る前に「過換気症候群」を起こました。
中学生の時「人は何のために生きているのか」という疑問を持ち、「宗教と私たち」という本を読んで「人は愛のために生きるんだ」という答えを見つけ、愛を貫くため経済的自立の道を選びました。進路の先生に勧められた医学部に合格し、高槻市での一人暮らしが始まりました。
それからいろいろなことがありましたが、受洗のきっかけは2番目の夫のアルコール依存症でした。娘も生まれ幸せになるはずでした。それまで「人間努力さえすれば必ず成し遂げられる」と信じて生きてきた私に、夫の行動を変えることできないのだという壁にぶち当たりました。
私は専門医に受診し、「あなたに治療が必要です」というその言葉に腑に落ちないまま、所属の心理士西川京子先生に出会いました。先生のアダルトチルドレンのグループワークに参加し、「自分がどうして共依存になりやすいのか」を見つけていきました。同時に依存症者の家族会「アラノン」も紹介されました。この会は当事者の「A・A」と同じく、「他人の人生も、自分の人生もハイヤーパワー(神)に委ねること」によって、依存又は共依存から回復することを仲間同士で支えあうものです。
家の近くで「アラノン」を開くために、時々礼拝に出席していた教会の集会室を借りることがきっかけで、洗礼を受けました。 その後離婚をしたり、さらにいろいろなことがありながらも、徐々にですが2人のこども達との我が家に平安が訪れてきました。
ただ最後にもう一山、安定していた教会生活が牧師の交代によって現れました。6年間悩み探し求めた末、キリスト者医科連盟というボランティア活動の中で、この教会のAさんに出会い、そして申牧師に繋がり、今年3月に転会させていただきました。
神様は、私たちがどんな苦しみの中に置かれても、必ず共にいてくださり、化身となったイエス様に巡り会わせてくださり、共に支え合う仲間たちも備えてくださるのです。 (アーメン)