「 主の祈り3 」
ペンテコステ礼拝 創立10周年記念

「御国が来ますように。御心が行われますように、天におけるように地の上にも」 マタイ6:10

聖霊降臨日(ペンテコステ)です、またこの教会の創立10周年記念礼拝でも
あります。
 ペンテコステの物語、使徒言行録 2:1~13 を皆様で読みましょう。
 一年に一度は読んでおくのが良いでしょう。教会のはじまりでもあります。
お互いの言語が別で絶対に通じ合えない者たちが通じ合えた、という出来事で
す。ふつうではありえないことでも聖霊の働きが奇跡を起こします。
 「御国が来ますように」、後に続くのは「御心が行われますように、天にお
けるように地の上にも」です。
 今日の祈りは、地上でも聖霊によって導かれる生活は天との繋がりが起きると
いうことです。ペンテコステの何であるかが、理解しやすいですね。

 教会というのは「人間化学反応」の場だと思います。聖霊の働きとはこうい
うことなのか、ご自分の思いを語ったり、他の人のお話を聴くときにそう思え
る人、何かが起きるところと知っている人は幸いでしょう。(今日はお二人の
転会式があります)
 教会は善男善女が集うところではなく、確実にいえるのは、変化を恐れない
で、自分と違う人と触れ合って、均一性の中でぬくぬくしている状態を脱する
ところでしょう。少し自分とは異質の人のいる場では落ち着かないものです。
 教会のスタートがこのペンテコステ、聖霊が動く時でした。 こうあるべきだ
をキープしていると何も動きません。
 今ここで起きることが「天におけるように地にも」と祈り心を持って参加す
るときに、何かが動きます。
 個人的に時には地獄のような苦しみを超えて、希望を見出すことがありま
す。何事もなく、まあいいかと過ごしていると何にも変化が起きません。

 介護保険制度がはじまってから4半世紀が経ちました。介護のことは制度が
どうなのか検討され、具体的に論じられる今日このごろです。が、肝心なこと
は、最後まで、その人らしい人生を送れるよう努力することで、仕組み以前の
ありようでしょう。
 聖霊は神の愛のエネルギーです。愛が加わり、思いやりの精神は自分にも他
者にも及んでいるかを今日は特に考えてみたい日です。
愛は理解すること、信仰とは決断、選択です。 今日、創立10 周年記念とペ
ンテコステが重なったことは祝福です。感謝です。