井内徳次さんをお招きして(10月4日)

「どんなことでも、思い煩(わずら)うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」フィリピ4:6

昨年の4月のことでした。家近健二執事が東京の銀座で個展を開くことになり、私は所用と合わせて上京。伺うと在京の教え子たちが開いてくれたとのこと。

その会場で紹介された教え子の一人が井内徳次さんでした。

大阪で中一のときに担任だったのが家近先生。たった一年という短い間の担任。でも母子家庭で苦労して子育てをしているお母さまの願い、祈りが家近先生にも届いていたのでしょう。

井内さんのお話にもありましたが、お母さまが病気で苦労しているときにまだご自分はもたもたしていて、何もしてあげられなかったという後悔があり、7年前に亡くなったときは毎日号泣しておられたと言われました。今ならそれなりのことをしてあげられるのに、とも。

大きな会社を辞めて、映画関係の仕事に切り替え、日の当たらない部分に光を当てる作品を作っておられます。実はティーンエージャーになってからの荒れた生活、暴走族にも属し、17歳で留置所にもしばらく入って小さなのぞき窓から遠くに見える走る電車が慰めだった、とのことも話されました。しかし、その後、空手で日本一になるなどの努力家でもありました。

19歳の時にどういうわけか記憶は薄れて、どういうわけか白浜の海で洗礼(浸礼)を受け、すっかり忘れていました。26歳になってクリスチャンの彼女が出来て、教会に連れて行ってもらい付き合うなら、洗礼を受けるように促され、調べてみたら19歳にその教会で受洗していたことが分かったということでした。

会社を設立してからも、今も頭の痛い問題がたくさんありますが、その度ごとに神に祈り、心を静めて前に進んでいます、と、神への感謝を語りました。

来る5月に公開になる映画「僕が君の耳になる」の主演の梶本瑞希さん(18才・聾者)とお母さまも来られました。教会に足を踏み入れるのははじめてとのこと。

去る9月には梅田のHEPで井内さんがexプロデューサーをした朗読劇「遠き夏の日」「知覧」(鹿児島)が舞台、が公開されました。赤字覚悟でこのような反戦の朗読劇を10年間継続しておられ、新入社員を知覧に連れて行くことを慣例としておられます。自分で自分を守り、迷いの時は神に祈ることで軌道修正されています。

感謝でした!!


【井内徳次さんの略歴】
1963年大阪生まれ 1997年住友生命保険相互会退社 イトキン株式会社退社後
1998年向井亜紀氏のマネージャーに就任 2002年株式会社テンダープロ設立
映画製作・マネジメントを手掛ける 2018年プロデュース作品映画
「笑顔の向こうに」モナコ国際映画祭グランプリ受賞
プロの俳優たちと反戦の朗読劇を10年間継続公演 大阪イエス之御霊教会教会員