「 連続ドラマ 」 ルカ4:20~30

この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した 21節

ルカはイエスの誕生を馬小屋の飼い葉桶に寝かされた赤子としてあのように描きました。 今日は成人したイエスが会堂で聖書朗読をする場面です。聖書を読み上げた後の雰囲気はあまりよくありません。 イエスが人々のエゴイズムを突いたからです。おしまいに憤慨した人々はイエスを殺そうとまでしました。 クリスマスは「素晴らしい方の誕生」として終わるのではなく、そこから苦難と喜びの旅が続きます。大人となったイエスは「聖書」は頭に記憶しておくものではなく「今日」「今」実現させるべきものと言われました。 私たちはイエス・キリストの誕生を感謝し祝ったらどんな生き方に向かうのでしょうか?

昨日の朝日の夕刊(朝日新聞夕刊 2021年12月25日版)に、神学校時大学院まで6年間共に学んだ鈴木崇巨(たかひろ)牧師の長男、栄(さかえ)さんが大きく載っていました。「企業で得たスキルでNPOや社会的企業の経営を支援、得たお金を寄付。鈴木栄さん(54)はそんな活動を行い、仲介するNPO、ソーシャル・インベストメント・パートナーズ(SIP)の代表理事兼CEOだ。」(朝日) お仕事はまさしく社会的、経済的強者が富の還元を図る試みの成功談す。

一口で言えば、企業人が困っている人を手助けすることを支援する。「税金を払うことだけが社会にかかわるすべてではないことを知ってほしい。隣の人に手をさしのべることも社会にかかわることで、そういうことが気軽にできる世の中をつくりたい」という。
ほんとうにお金を持っていてもどう使うか分からない人の多いこと、という。栄さんのこの発想と仕事は牧師の父親とともに家族で一時米国に移住。 中3だった。そこで多くのボランティアに参加。それが根っこにある。

父親の鈴木崇巨氏は数冊の本を書いている。それも大事だけど、子供の一人がこのような仕事に携わっているのは凄い。とにかく今年のクリスマスにこのニュースはビッグなプレゼントになった。そして私たちも自分だけができる仕事があり、それがドラマになる。クリスマスの続編として。 イエスが送られて来たのは神の子を崇める傍観者を増やすのが目的ではなくそのドラマの続編に参加する人が求められているのではないでしょうか。