「 愛を身に着ける 」 コロサイ3:12~17

「 これらすべて に加えて、愛を身に着けなさい。愛はすべてを
完成させるきずなです。」 14節

待降節、アドベントは何のためにあるのでしょうか。
クリスマスを迎えるのには準備が必要です。 その準備のひとつ に、いつもより誰かのために祈ることかもしれません。でも何をどう祈ってよいのか、と戸惑うことがあります。
毎日祈るとき、このように指を使うのはどうでしょう。
両腕をだらっと両脇に垂らすと、一番に親指が脇に触れます。

 親指は家族です。家族持ちでも独身でも家族のような人は必ずいますね。
次はひとさし指。教師など、人を教える人。まちがった情報を示すのではなく、人としてのまっとうな教えを伝えられるように。
真ん中の指は一番指が長く突き出ています。大小の組織、学校、会社、地域、国、世界の長、トップに居る人たちのために祈る 。

 薬指は弱い立場にいる人たちのために。自分の周りの病気の人、日本の中、世界の戦闘地や災害地で弱っている人たち、数えきれないくらい います。
小指は彼女ではなく、忘れてはならない自分のことです。これが一番難しいです。「自分を愛さない人がどこに、いますか」とわたしに問うた人がいました。 物理的なことをするだけが、自分を愛すことではありません。

ほんとうに心が安らかで、恐れに振り回されるのではなく、他者を思いやる余裕を持つ ほどの人間になるよう訓練することも、自分を愛することです。

本日のテキストは「 愛 」についてです。今年の当教会の標語でした。愛についてて記されている箇所は聖書に他にたくさんあります。しかし、ここでは愛を衣服に例えて語っています。実は何事も中途半端にしかできない私たちです。自分を愛して、他の誰かを愛するにしても完璧にはできません。

 また神との関係も、もっとなんとかしたいと考えても挫折ばかりです。そんな私たちは今日のテキストに慰められます。神からもらったその愛を身にまといなさい、とのことです。脱ぎ捨てても良いほどの表現で愛を語ってくれています。ホットします。だからこそ、身に着けさせて頂きます と応える者でありたいです。
アドベントは心を素直にする時のようです。